たまには読んだ本の紹介をこちらでも。時々店主個人のページではアップしているのだけどね。あまりにも良かったので。
心は孤独な狩人/カーソン・マッカラーズ
The Heart Is A Lonely Hunter/Carson McCullers
相変わらず翻訳物しか読まない人です。
1930年代後半のアメリカ南部の小さな町、白人と黒人、人種差別と貧困、若者と老人、宗教と暴力、そんなヒリヒリする物語。これを1940年にわずか30歳の女性がデビュー作として書いたとは信じられない。それは今だに強い力を持って現代に通用する(と思われる)ことも驚きだ。奥付を見るともう第4刷。村上春樹訳だからとはいえそんなに読まれていることはとても嬉しい。僕らの年代もだけど、もっと若い20代、30代の子たちが読んでくれていると良いのだけど。それにしても、僕はこの本の表紙を見て村上春樹訳ということで買い、開けてみると二段組で書かれていて、タジタジとなりました。そんなに長い話しが読めるのかなぁ、と。でも、面白くて途中からは止まらなかった。これも携帯ゲームをぜーんぶ止めたお陰です。めでたしめでたし。